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言葉を音のイメージで捉えるブーバキキ効果とは?

更新日:5月24日


ブーバ/キキ効果と音象徴


突然ですが、こちらの2つの画像について、どちらかが「ブーバ」どちらかが「キキ」の場合、みなさんはどちらがブーバでどちらがキキだと思いますか?



ブーバキキ



心理学研究において上記の実験をした場合、高い確率で以下のように左をブーバ、右をキキと回答することが分かっています。



ブーバキキ



この実験は言語音と図形に何らかの関連性があることを示しており、ブーバ/キキ効果と呼ばれます。ブーバ/キキ効果は図形の場合ですが、このように言語音が特定の感覚を想起させる現象のことを一般に音象徴(おんしょうちょう)と呼びます。


しかし、すべての言葉が音象徴を持つわけではありません。




言葉の恣意性


例えば「夜」という言葉は、「よる」という音で構成されますが、それと「日没から日の出までの時間」という意味との間に何らかのつながりはあるでしょうか。

そこにつながりは見出せず、日本語でたまたま昔からそのように取り決めて発音しているということに過ぎません。



言葉の恣意性


このように言葉の記号(音)と意味との間に必然性を持たない性質のことを「言語の恣意性」と呼びます。


近代言語学の父と呼ばれるソシュールはこの考え方を提唱し、現在でも言語の一般的な性質として考えられています。




オノマトペ


このように、言葉には恣意性が見られるものと、そうではなく音象徴の特徴を持つものがあります。特にオノマトペには音象徴の特徴がよく現れており、「ふわふわ」「キラキラ」「もちもち」「うきうき」など日本語では多くのオノマトペが用いられています。


オノマトペにも実は種類があり、下記の図のように分類されております。擬音語、擬態語は皆さんご存じかと思いますが、その先にもさらに分類がされていたのです!オノマトペは奥が深いですね。



オノマトペ





言葉の音からイメージがもたらされるオノマトペ、大変興味深いですよね。こちらの資料ではよりオノマトペの興味深い世界について丁寧に解説しています。是非合わせてご覧ください。





オノマトペと音象徴






オノマトペの無料解説資料はこちら!






参考: Ramachandran, V. S., & Hubbard, E. M. (2001). Synaesthesia--a window into perception, thought and language., Journal of consciousness studies, 8, No. 12, 2001





 

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