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パッケージ調査とデザイン評価の項目とは?【購買意欲を掻き立てる5つの軸とAI活用事例】

  • 管理者 感性AI
  • 2024年5月30日
  • 読了時間: 6分

更新日:6月20日


パッケージデザイン評価

パッケージは、長期にわたりブランドイメージをつくり、商品の売上に大きく影響する重要な要素です。パッケージデザインは「なんとなく良いから」など直感や経験で決まる場合もありますが、修正を重ねるうちに「良いデザイン」がわからなくなることも。


このような状況を避けるため、消費者の購買意欲を掻き立てられる「売れるパッケージ」を客観的に判断することが重要です。この記事ではパッケージデザインの評価における消費者調査の手法と評価項目について解説します。




パッケージデザイン評価の「もっとも重要な軸」

パッケージデザインの評価軸

パッケージデザイン評価でもっとも重要な軸は短い時間で正確に、商品の利点や恩恵を伝えられるかです。顧客がパッケージを見たとき、どのようなメリットがあるかわかり、商品コンセプトを直感的に伝える効果に繋がります。



パッケージテストの評価項目


また上記の軸をさらに細かく評価するため、次の「5つの軸」を具体的な評価項目として詳細化します。


① 目立つかどうか


商品が棚に並ぶと、周りには競合が数多くあります。その中で視認性が低いと購買意欲の低下に繋がるため、目立つパッケージであることが大切です。


競合商品や現行デザインなどの比較対象を明確にした「相対評価」を行い、デザインの色彩やレイアウト、アイキャッチ要素の見直しが重要になります。



② らしさがあるか


「らしさ」は、「カテゴリーらしさ」「会社らしさ」「ブランドらしさ」の3つに分けられます。


カテゴリーらしさとは、顧客がパッケージを見たときに何の商品かわかることです。


会社らしさとは、企業の商品パッケージにおいて統一感のあるデザインにすることです。顧客がパッケージを見たときに「あの会社の商品なのか」とわかるデザインにすることが大切です。


ブランドらしさとは、商品ブランドのパッケージにおいて統一感のあるデザインにすることです。


このような「らしさ」を測るため、「何の商品か」「どの会社の商品か」といった問いを通じて評価します。


③ コンセプトがあるか


商品のコンセプトをパッケージデザインに反映させ、顧客へ伝えることが大切です。また、競合商品とどのように違うのか差異を伝えることも必要です。


コンセプトはこの商品にどのような印象を持つか?といった質問で評価します。コンセプトとの合致度を評価することが重要です。


④ アイデンティティーがあるか


パッケージの中に商品のアイデンティティーとなる要素があることが大切です。パッケージの色や、レイアウト、ロゴ、文字フォント、キャラクターなどが要素となります。


パッケージを含む「ブランド要素の作り方」については、こちらの動画で解説しております。ぜひご覧ください。

パッケージデザイン評価の資料

これらの要素ごとに「分解評価」を行い、「どこが好まれ、何を改善するべきか」を把握します。


⑤ 経験価値があるか


「経験価値」とは記憶に残る経験を生み出す、表現や仕掛けを指します。パッケージにも商品を使った人が経験を生み出せるような表現・仕掛けが必要です。


経験価値があるパッケージの例として、かわいいパッケージのグミがあります。「グミのパッケージがかわいくて、SNSへ投稿したら友人と会話が盛り上がった」など、パッケージをとおして特定の経験が得られます。


このような経験価値を利用したマーケティングを経験価値マーケティングといいます。


実際に商品テストしてもらいフィードバックを得ることで評価します。アンケートをとりテキストマインイングで傾向を抽出することも有効です。


また、「利便性」も経験価値の一部です。開封しやすさ、持ちやすさ、保存しやすさなどの「機能性」が消費者の満足度やリピート購入に直結するため重要な評価項目になります。



パッケージ調査の具体的な手法は?

パッケージデザインの評価軸を確かめる手法

5つの軸を確かめるためには、消費者調査が重要です。パッケージ調査では、「定性調査」と「定量調査」の両方の手法を導入します。


定性調査はグループインタビューやデプスインタビューを通じて数値には現れない個人の感性や背景を深掘りする調査です。インサイトの仮説発見や企画初期段階のデザイン方向性確認に有用です。


定量調査はCLT(会場調査)やインターネットリサーチを通じて、結果を数値で定量的に把握する調査です。仮説の検証やデザイン案の絞り込み、ブラッシュアップに適しています。



パッケージ調査で大事な5つの軸は、具体的に以下の調査で検証します。


1つ目の評価軸「目立つかどうか」はシェルフテスト(※1)が有効です。 自社商品と競合商品を並べた中で、自社商品が目立っているか調べられます。

※1 シェルフテスト……陳列棚を再現し、パッケージなどに対する反応を調べるテスト


2・3・4つ目の評価軸「らしさがあるか」「コンセプトがあるか」「アイデンティティーがあるか」は、アンケートでの定量調査が有効です。


「デザインからどのような商品をイメージするか?」

「このデザインがされた商品にどのような印象を持つか?」

などを質問することで検証します。


5つ目の評価軸「経験価値があるか」は、事前に商品サンプルを試してもらい、フィードバックや評価を得ることが有効です。


アンケートの「商品にどのような印象を持つか?」など印象に関する項目については、AIによる結果の予測ができます。実際の消費者にアンケートを取ることも大切ですが、時間とコストがかかるため、AIを使うことで迅速に検証が可能です。



消費者の評価を予測する『感性AIアナリティクス』


『感性AIアナリティクス』では、パッケージデザインにたいして「顧客がどのような印象を持つか」予測できます。消費者データを学習したAIにより、デザインの印象を数十秒で分析・可視化します。


パッケージデザイン開発に使える感性AIアナリティクスの詳細はこちら!

パッケージデザイン評価のAIツール


【AI活用事例】『感性AIアナリティクス』でパッケージ選び


では、『感性AIアナリティクス』を使ったパッケージデザイン選びの手順をご紹介します。


1. コンセプトを「テキスト感性評価機能」を使って印象評価


まずは「テキスト感性評価機能」を使って、商品のコンセプトから基準となる印象項目を選びます。


テキスト感性評価機能では、テキストから抱く印象をAIにより予測できます。


今回のコンセプトは「辛いものがあまり得意でないけれど、少し辛いものを食べたい人が、食べられるカレー」です。


パッケージデザイン評価AI活用事例1

評価結果から、穏やかな・温かい・嬉しい・自然な・良い の項目で印象が高いとわかりますね。これらをデザイン選びの基準とすると良さそうです。


2. デザイン案を「画像感性評価機能」を使って印象評価


次にパッケージのデザイン案を「画像感性評価機能」を使って印象評価します。こちらが今回、印象評価をするデザイン案です。

AIで評価するカレーのパッケージデザイン

(左:パッケージ1 右:パッケージ2)


こちらが評価結果です。

パッケージデザイン評価AI活用事例2

基準とした、穏やかな・温かい・嬉しい・自然な・良い の数値を見ると、「嬉しい」を除いてパッケージ1より、パッケージ2のほうが高いですね。パッケージ2のほうが基準となる印象を持たせる可能性が高く、より適しているとわかります。つまりコンセプトに合ったデザインはパッケージ2になります。



このように『感性AIアナリティクス』を使うと、コンセプトに合ったパッケージデザインがどれかを瞬時に判断することが可能です。


気になる方はぜひ資料ダウンロードをお願いします。

パッケージデザインをAIで定量分析


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