“もちもち”より“もちゅもちゅ”がやわらかい？！コンセプトに合うネーミング方法を伝授！

商品の大切な要素のひとつであるネーミング。ネーミングではコンセプトを反映させ、どのような商品か端的に伝える必要があります。

今回は音に持つ印象を数値化できるツールを使ってコンセプトに合った商品名をつける方法をお伝えします！

やわらかくてもちもちした弾力あるパンで、親しみを持ってもらえるネーミングを考えてみます。

このコンセプトに沿うネーミングとして次の候補を挙げてみました。

 この中からコンセプトに沿う商品名を選ぶにはどのようにすれば良いでしょうか？ まずは「もちもち」よりやわらかい印象を持つ商品名を調べてみます。

「もちもち」より「もちゅもちゅ」がやわらかい？

感性ＡＩアナリティクスを使って「もっちゅん・もちゅりん・もちゅもちゅ・もちゅぽん」の音に持つ印象を調べます。

感性ＡＩアナリティクスでは43個ある中から尺度を自由に選んでグラフとして表示できます。今回は「やわらかいーかたい」の尺度を選びます。

そうすると印象の結果が出ます。

「もちもち、もっちゅん、もちゅりん、もちゅもちゅ、もちゅぽん」のグラフを見ると、左から4番目にある青色グラフの「もちゅもちゅ」に一番やわらかい印象を持つとわかります。やわらかいパンであると顧客へ強く伝えるには「もちゅもちゅ」が良さそうです。

他の観点から見ると・・・？

ですが今回は「弾力のある」や「親しみのある」もコンセプトにあります。これらも考えたとき、はたして「もちゅもちゅ」が一番良いでしょうか？

ここで役立つツールが感性ＡＩアナリティクスのポジショニングマップです。ポジショニングマップでは2つの尺度を同時に比べられます。

「弾力のあるー硬直した」「やわらかいーかたい」をマップに設定すると下のような結果になりました。

青色の点の数値がもっとも高く「弾力のある」観点から見ても「もちゅもちゅ」が一番良さそうです。やわらかい印象を与えながらも「弾力のある」印象も持ってもらいたい場合にも「もちゅもちゅ」が良いですね。

ですが「親しみのあるーよそよそしい」の観点から見ると、やわらかい印象と親しみのある印象両方で数値が高いオレンジ色の「もちゅぽん」が良いとわかります。

コンセプトに合うネーミングは？

もう一度「やわらかいーかたい」印象のグラフを見ると「もちゅもちゅ」と「もちゅぽん」の差がわずかなため、弾力のある印象を重視したい場合には「もちゅもちゅ」、親しみのある印象を重視したい場合には「もちゅぽん」を選ぶと良いですね！

より弾力のあるネーミングにするには？

感性ＡＩアナリティクスには商品名のどの箇所にどの印象を持つか調べられる詳細を比較機能もあります。

例えば下の詳細を見ると「弾力のある」印象の場合「も」「ちゅ」「ぽ」「ん」に強く印象を持つとわかります。

「もちゅもちゅ」に「ぽ」や「ん」を加えた「もちゅぽぽん、もちゅもちゅん、もちゅんもちゅん」の数値を見ると、３つとも「もちゅもちゅ」より弾力ある印象の数値が大きく、これらを選んでも良さそうです。

ポスターの印象もわかる！

今回は商品名の音の印象に着目しましたが、感性ＡＩアナリティクスでは画像やテキストに着目した印象分析もできます。

画像の分析機能を使うと、画像の印象をはかることができます。コンセプトに沿ったパッケージやポスターのデザインを選ぶときに役立ちます。

 上３つのポスターデザインの弾力のある印象の結果を見てみると、ポスターBのデザインが一番数値が高いとわかります。弾力のある印象を与えたい場合にはBのポスターデザインを選ぶと良さそうです。

さらにテキストの分析機能を使うと字面に持つ印象がわかり、これによって文字の見た目からもコンセプトに合った商品名を選べます。例えば「もちゅもちゅ」と「モチュモチュ」ではどちらに親しみある印象を持つでしょうか？

結果を見ると左の「もちゅもちゅ」のほうが数値が大きく、親しみある印象を与えそうです。

いかがでしょうか？ 感性ＡＩアナリティクスを使うことで、コンセプトに合ったネーミングができます。特に複数の尺度ではかることで、単に「やわらかい」だけでなく、「弾力のあるやわらかい」や「親しみやすくやわらかい」など、よりコンセプトに合った商品名がわかります。ぜひ感性ＡＩアナリティクスをお試しください！

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