広告効果階層モデルのDAGMARとは?わかりやすく解説!
更新日:9月12日
DAGMARモデルとは
みなさんはDAGMAR理論についてご存知でしょうか?
こちらは、販売促進のために消費者にどのようにアプローチしていくか考えるために有用なモデルとなり、様々な場面で利用されています。
元々は、アメリカ広告主協会(ANA)の要請により、経営コンサルタントであるColleyが各広告主の実態調査を基に提唱した広告効果階層モデルです。広告効果階層モデルとは、広告に触れた消費者の心理変容の階層をモデル化したもので、他にもAIDAやAIDMAといったモデルがあるので、みなさん一度は目にしたことがあるのではないでしょうか?
広告媒体や社会的な環境は時代とともに変化するため、その時代に適したモデルがその時々に提唱されていますが、今回は広告効果による消費者の心理変容の概要を掴むため、代表的な理論についてご紹介します。
広告効果とは?
そもそも広告効果とは何を指すのでしょうか?こちらは皆さんのイメージされる通り、ある広告に対して訴求前と後に生じる変化のことになります。広告を配信することでサービスを認知してもらったり、またより利用をしてもらったり、消費者の反応としては様々なパターンが考えられますね。この広告効果に関しては、広告を配信する前の段階で消費者に対してどのように態度変容して貰いたいのかを計画しておく必要があります。そこで、消費者の行動パターンや態度変容の段階を視覚化して把握しておくのに有用なのが広告効果階層モデルです。
DAGMARモデル
広告効果階層モデルの中で代表的なものとして、DAGMARモデルが挙げられます。こちらは、消費者の心理変容を「未知(Unawareness)」「認知(Awareness)」「理解(Comprehension)」「確信(Conviction)」「購買(Action)」といった5段階のプロセスで捉えています。
未知の段階では商品やサービスを知らない消費者を対象に、広告は認知を促し、存在をアピールします。次に認知から始まり、理解と確信へと進む過程で、広告は情報を適切かつ分かりやすく伝え、消費者の商品やサービスに対する理解を深めます。確信の段階では、広告は信頼性や魅力を伝え、商品やサービスに対する確信を生み出し、消費者はポジティブな感情や信頼感を抱きます。最終的な購買段階では、広告を通じて得た認識、理解、確信が購買行動に結びつくことで、商品やサービスが市場で成功していくことが期待されます。DAGMARモデルは、このように広告の目的や効果を段階的に評価し、最終的な購買に導くための有用なツールとして活用されているのです。
このモデルの中で、どの段階に対するアプローチをしているのかを、広告を打つ前の段階で明確にしておくことで、広告効果を適切に発揮し、成果を適切に評価していくことが出来るのです。
広告効果階層モデルを理解し、上手に活用することで、消費者との円滑なコミュニケーションを築き、競争が激しい市場で成功に向けて歩みを進めることができます。環境が変わるにつれて柔軟に適応し、消費者の心を引き寄せるためには、広告戦略を適切に更新することが重要です。ぜひDAGMAR理論を取り入れ、魅力的で効果的な広告キャンペーンを展開してみてください。