他社と差別化する感性品質
更新日:9月12日
感性品質とは何か?
皆さんは感性品質をご存知でしょうか?
感性品質とは顧客が製品やサービスを体感し、その感覚や感情に基づいて評価する品質のことです。つまり、製品やサービスが提供するものを五感によって評価した、その印象や感じ方について焦点を当てた品質評価の概念です。
例えば、車のシートから感じられる高級感や、お菓子のパッケージから感じられる安心感、空間から感じられる清潔感など、五感を通して感じられる印象のことです。
特に日本人は印象の感じ方が繊細であるため、この感性品質をしっかりと商品・サービス設計に組み込んでいくことが、より良い商品・サービス提供の上で重要となります。
感性品質をより良いものにしていくためには?
感性品質を向上させるためには、まず現状顧客に対して感性品質がどのように感じられるのかの情報を取得していく必要があります。その代表的な手法として、SD法が挙げられます。
SD法とは、1957年に心理学者のオズグッドによって考案された方法で、反意語のある形容詞を質問紙の両極に置き、5段階や7段階で被験者に評価を行ってもらうことで数値データを取得する方法です。このデータをもとに様々な統計的解析を行うことで、感性品質について紐解いていくことが可能です。
しかし、この手法を扱っていくには大量のデータが必要です。数百人、時には数千人にアンケート調査を取り行う必要があります。特に感性品質に関しては実際に触ってみたり、飲んでみたり、試してもらったりすることでデータ取得しなければならないものもある為、感性品質について把握するためには多くの労力が伴ってしまうのです。
より手軽に感性品質を向上させる方法は?
そこで、感性AIでは顧客の情報を大量に学習したAIによって感性品質向上のサポートを行っております。例えば、こちらの画像分析機能を用いれば、パッケージの印象が顧客にどのように伝わっているのかを瞬時に定量的に可視化することが可能です。
例えば、こちらのパッケージをシステムに入力すると、下記の通り結果が定量的に表示されます。
このパッケージからは、女性的で繊細な洗練された印象が伝わることが分かります。システムでは、その他にも全43尺度の情報が得られたり、性年代別の評価を算出するなど多くの情報を得ることが出来ます。