AIによる広告・販促物のフレーズやデザインの評価|感性AI技術紹介
更新日:2023年9月20日
ハロー効果、という言葉をご存じでしょうか。
ハロー効果とは、ある対象物を評価する時に、目立ちやすい特徴に引きずられ、
他の特徴についての評価までが歪められてしまう認知バイアスのことを言います。
マーケティングでも、広告やPRなど、
印象が大きく影響する施策に多く活用されています。
例えば、爽やかな印象の炭酸飲料の広告を目にしたとき、
その炭酸飲料自体に爽やかな印象を持ちますよね。
そこで、今回は、広告・販促物において印象を大きく左右する「フレーズ」と「デザイン」から与える印象をAIによって瞬時に評価する感性AIの技術を紹介します。
こちらは、京王線・井の頭線の中吊りに掲出している感性AIアナリティクス・感性AIブレストのポスターです。
このポスターから、サービス自体への評価に影響しうるどのような印象をあたえうるのか、フレーズとデザインの両面から分析してみます。
AIによるフレーズの評価
「スパパパンと分析!!」/「クワッとひらめき!!」というフレーズで使用しているオノマトペについて、印象を評価すると、次のようになります。
(評価セグメント:全体 評価:2022年6月時点 評価結果の一部を掲載)
(左が「スパパパン」、右が「クワッ」の評価結果一部)
「スパパパン」は「個性的な」「軽快な」などの印象が、
「クワッ」は「効果のある」「優しい」などの印象が見られます。
(「スパパパン」は、「ズバッ」「スパ――ン」などの他の案と比較をして、
より軽快に分析を行うことができるイメージとマッチするこちらのフレーズを、
「クワッ」は、「グングン」「メキメキ」などの他の案と比較をして、
より様々な提案を行い効果を上げることを目指すイメージと合っているこちらのフレーズを採用しました。)
AIによるデザインの評価
色彩やイラストの形状からデザインについて印象評価すると、次のようになります。
(評価セグメント:全体 評価:2022年6月時点 一部掲載)