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シズル感の代名詞「じゅーじゅー」の効果とは?

更新日:9月12日


オノマトペの「じゅーじゅー」「じゅわじゅわ」「じゅわっと」の印象・効果

そもそもシズル感とは?


「シズル感」という言葉、皆さん一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?

語源となっている「sizzle」は英語の擬音語で、「じゅーじゅー」と音を立てている様子を表します。このことから、シズル感はおいしさやみずみずしさ、新鮮さなど食欲や購買意欲を掻き立てるような表現として、販促の場面で良く用いられています。




このようなシズル感の代名詞である「じゅーじゅー」という表現ですが、単純な「じゅーじゅー」以外にも「じゅわじゅわ」「じゅわじゅわっと」など様々な表現が用いられています。このようなジューシーなシズル感を表現するオノマトペには色々なものがありますが、それぞれが伝えるジューシーさにはどんな差異があるのでしょうか?ジュージューは焼いている臨場感、じゅわじゅわは肉汁があふれ出る感じ、となんとなくイメージはつきますが、「じゅわじゅわ」と「じゅわじゅわっと」の違いを言葉にするのは中々難しいですよね。


そこで今回は、感性AIのAIツールでそのシズル感に関するオノマトペの違いを定量的に可視化してみました。




シズル感を表現する「じゅわじゅわ」「じゅーじゅー」「じゅわっと」の違い


オノマトペ「じゅわじゅわ」「じゅーじゅー」「じゅわっと」のAIによる定量評価

まず、「じゅわじゅわ」と「じゅーじゅー」のシズル感を表現するオノマトペに着目してみると、共通して活発な、激しい、濃密な印象が伝わっていることがわかります。こちらはお肉などを焼いているシーンから、大きく焼く音が響き油が飛んだりと、動的な印象が印象が伝わることからイメージ通りですね。差異に着目してみるとじゅーじゅーのほうが野性的な印象が高くなっています。

次に、「じゅわじゅわ」に「っと」を付けた「じゅわじゅわっと」に着目してみると、その印象は「じゅわじゅわ」よりも活発さや激しさが増し、さらに派手な印象も加わっていることが分かります。「っと」という語尾がつくだけで、動的なイメージがさらに加わるのがよくわかります。



シズル感を表現する「じゅわじゅわ」「じゅわじゅわー」「じゅわじゅわわー」の違い


次に、別のオノマトペの効果についても確認してみました。「じゅわじゅわ」「じゅわじゅわー」「じゅわじゅわわー」と伸ばし棒と、最後の「わ」を付け足していくと、伝わるシズル感はどのように変化するのでしょうか?



オノマトペ「じゅわじゅわ」「じゅわじゅわー」「じゅわじゅわわー」のAIによる定量評価


まず、「じゅわじゅわ」は先程確認した通り、活発で激しいといった動的な印象の伝わるオノマトペでした。そこに「じゅわじゅわー」と伸ばし棒をつけると、活発で激しい印象が増し、さらに若々しく陽気で、楽しく軽快な印象も加わります。さらに「じゅわじゅわわー」と「わ」を語尾に加えると、動的な印象と、若々しく軽快で楽しい印象がさらにましていきます。確かに、「じゅわじゅわ」よりも「じゅわじゅわわー」の方が子供が楽しげに言葉にしている様子がイメージできます。子供向け商品には、伸ばし棒や、語尾の「わ」を繰り返したオノマトペの方が楽しい印象が伝えられそうですね。



いかがでしたでしょうか?上記のように、シズル感を表現するオノマトペは微妙な違いやニュアンスを伝えるための重要な言語表現ですが、同じような音でも微細な変化が異なる印象を与えることがわかります。たとえば、「じゅわじゅわ」から派生した表現である「じゅわじゅわっと」や「じゅわじゅわわー」などは、微小な変化が印象に影響を与え、動的さや楽しさといったニュアンスを伝えます。オノマトペは、それぞれが微妙な差異を持つことから、聞き手により詳細なイメージや感覚を伝える手段となるため、商品のイメージを正確に伝えるのに重要となってきます。オノマトペの印象を正確に伝えるために、感性AIのAIツールで定量的に印象を可視化してみてはいかがでしょうか? 





オノマトペの分析を行える感性AIアナリティクス