色彩の基礎|色の3属性とは?
更新日:9月12日
みなさんは、インテリアの配色決めや、PPTでの資料作成などで、色の配色に悩んだ経験はありませんか?もしホームページ作成や、パッケージ作成などそれが仕事に関係すると配色決めの重要度は増してきます。
今回は、色をどのように考えていけばよいのか知るためのきっかけとして、色の基礎である色の3属性(色相・明度・彩度)について解説していきたいと思います。
色の3属性
皆さんはある色について思い浮かべるとき、どのように色のことを考えていますでしょうか?
「青」と一言に言っても、「明るい青」「暗い青」「紫っぽい青」「軽めな青」「くすんだ青」など様々な青色がありますね。色の三属性について理解を深めると、このように様々な色を的確に考え指定することができるようになります。色の三属性には色相、明度、彩度という概念が存在しています。
色相とは
まず色相について解説していきます。色相は色合いの違いのことを表します。「青」「赤」「黄」「緑」と言ったように表される色味のことですね。こちらは光の波長の違いによって現れるもので、長波長ほど赤色に近づき、短波長ほど青や紫に近づいて行きます。この色相の変化を輪にしたものを色相環と呼び、ちょうど反対同士に並ぶ色はお互いを引き立て合う補色と呼ばれています。
暖色・寒色に関してはこちらで解説していますので合わせてご覧ください。
明度とは
次に明度について。言葉から想像がつくかと思いますが、色の明るさの度合いを表しています。明るい色のことを高明度の色、逆に暗い色のことは低明度の色と表現します。高明度の色は薄く柔らかい印象、低明度の色は暗い印象になりますね。
彩度とは
続いて彩度。彩度は色の鮮やかさを表します。下記の図では右に行くほど彩度が高く、左に行くほど彩度が低い色を表します。よく「真っ赤」「真っ青」などと表現しますが、この場合は彩度の高い色を指していると考えられます。
無彩色とは
ここまで色の三属性についてご紹介してきましたが、無彩色に関しては、色相と彩度が存在せず、明度だけで色を表現することとなります。一般的にはモノトーンなどと呼ばれることもありますね。無彩色である白、グレー、黒は、シックで大人なイメージや、無機質なイメージが与えられます。
Illustratorカラーピッカーでの色相・明度・再度
Illustratorで色を選択するカラーピッカーはこのように表示されますが、右の縦棒で色相を選択し、左の四角の画面から縦に明度を、横に彩度を選ぶ仕様となっています。こういった身近な場面にも色の三属性は使われています。
おわりに
皆さん、色の三属性について理解は深まったでしょうか?これらの色の基本的な属性を理解することで、私たちは様々な色を適切に認識し、指定することができるようになります。ここを起点として色についてより理解を深め、デザイン制作や空間づくりに役立てていきましょう。
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