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普遍的な言語音と五感の結びつき|感性AIコラム

更新日:10月20日




坂本真樹先生のモノと言葉の不思議講座


第一章:オノマトペ 五感・感性と結びつく言葉
第二章:個人個人の感じ方の違いを把握~感性の個人差をモノづくりに活かす~
第三章:普遍的な言語音と五感の結びつき

第三章

普遍的な言語音と五感の結びつき


私の研究室では、音・手触り・見た目・味と言語音の関係について調べてきました。

/i/は小さいイメージと結びつき、/o/は大きいイメージと結びつくこと、

清音は軽快なイメージと結びつき、濁音は重いイメージと結びつくこと、

というように、言語音と音以外の感覚との結びつきには、言語や文化を超えた普遍性があることは前回のネーミング講座でお話ししました。


この関係性は、時間・時代を超えても変わらないことも示されています。20世紀初頭の言語学者イェスペルセン(Jespersen)は,ヨーロッパの言語の音と意味の関係性の通時的変化を調べた結果、古英語でも、母音/i/は、「狭い・細い・弱い・薄い」といった意味と結びつくことを発見しています。同時期に、アメリカの言語学者サピア(Sapir)は、“mal”と“mil”という無意味語を作り、それぞれに同一の「机」という意味を与え、被験者にどちらが大きい机であると感じるかを選択させる調査をし、母音 /a/ を含む“mal”のほうが大きいと感じるという傾向を報告しています。同じ実験を現代に行ったとしても、同じ結果になるはずなのです。

一方、ネーミングの場合はオノマトペと違って、コミュニティや時代の影響を受ける可能性があります。例えば、「ぱみゅぱみゅ」という音から受ける印象は基本的に変わりませんが、ネーミングとしての「ぱみゅぱみゅ」の印象についてはこの音を含む人気タレントのことを知っていれば、そのタレントのイメージの影響を受ける可能性があります。言語音と五感・感性の結びつきとは別に「知識」が影響する可能性があるのです。

オノマトペについても、言語・文化を超えた普遍的な言語音と五感の結びつきだけでは説明できないことはあります。外国人には、日本語のオノマトペの学習が難しいからです。以前、講演をしていた時に、外国人から、「「信号がパカパカしてる」と言ったら,「そのオノマトペは間違っている」と指摘されました」というコメントをいただきました。信号は「ピカピカ」や「チカチカ」で、「パカパカ」は馬の歩く音ですね。このように各オノマトペの使い方が「知識」となっている場合は、その影響を受けます。ただし、五感・感性のレベルでは、仮に信号をパカパカと言っても、その人はそう感じたのだからよいのかもしれません。





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