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【コラム】「坂本真樹先生のネーミング講座 2時間目」を公開

最終更新: 6月11日





坂本真樹先生のネーミング講座 2時間目:ネーミングの音と印象の結びつき


古くから、物語の架空の登場人物に名前を付けるときには、 その登場人物の特徴を表す音を使った名前が付けられてきました。 例えば、1726年に出版されたスイフトのガリバー旅行記の中に登場する 小人はリリパット族 (Liliputians)、巨人はブロッブ族(Brobdingnagians)と 名付けられています。 実は、/i/は小さいイメージと結びつき、/o/は大きいイメージと結びつくこと、 清音は軽快なイメージと結びつき、濁音は重いイメージと結びつくということが、 言語や文化を超えた普遍的な傾向であると 言語学や心理学の研究を通して示されています。 商品名についても、商品名の音に印象が結びつくということが世界中で研究されています。 アメリカのマーケティング学者Klink教授が、2000年以降の一連の研究を通して、 商品名の発音は、単独でも製品の大きさ・速さ・重さ・色の明度・力強さなどの

商品の特徴を消費者に伝えることができることや、 消費者は商品特徴を象徴する発音のネーミングの商品を、そうでない商品よりも好むことを明らかにしたことをきっかけとして、 さらに研究が盛んになりました。 例えば、アメリカで行われた研究では、 FrishとFroshという架空のアイスクリームの名前を被験者に呈示した調査を行った結果、 /o/を使っているFroshの方が滑らかでクリーミーで濃厚な印象を持たれやすいことを 報告しています。(Yorkston & Menon(2004)) 他にも、2つの商品名の一部だけを入れ替えて、印象がどう変わるかという実験が流行し、 ケチャップの名前、チョコレートの名前など、いろいろな商品を対象にした研究が行われました。 私の研究室でも、言語音と手触りや味などの関係について調べてきました。 言語音と味の特徴の結びつきについて、例えば次のような傾向があることがわかっています。 言語音   味の特徴 /s/ /h/ /a/  とろみがない,はじけ感がない,滑らかな,喉ごしがよい,美味しい /t/ /u/   はじけ感がある /sy/    甘い,はじけ感がある,滑らかな,喉ごしが良い,美味しい /p/ /zy/   甘い,辛い,はじけ感がある,滑らかな /g/ /b/  しょっぱい,辛い,粗い,喉ごしが悪い,まずい /z/ /i/   苦い,酸っぱい,しょっぱい,辛くない,とろみがない,喉ごしが悪い,

まずい /n/ /e/   苦い,酸っぱい,しょっぱい,辛い,とろみがある,はじけ感がない,

粗い,喉ごしが悪い /d/ /m/ /o/ 酸っぱい,しょっぱい,とろみがある, はじけ感がない,粗い,

喉ごしが悪い,まずい 『なるほど、それならば、どのような音がどのような印象と結びつくかのリストがあれば、それを組み合わせて商品名を考えられる!』と思われるかもしれません。 しかし、実はそんなに単純ではありません。 一つ一つの音が使われる位置、他の音との組み合わせによる効果などは、 商品カテゴリごとに違うからです。 この点については、次の時間に詳しく説明したいと思います。


坂本真樹先生のネーミング講座

はじめに:ネーミングは売り上げを左右する

1時間目:ネーミングで大切なポイント

2時間目:ネーミングの音と印象の結びつき

3時間目:実は複雑なネーミングの音と印象の結びつき 

4時間目:商品名の音の印象の大切さがわかるシステム


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