若者向けはつやつやちゅるん!?データに基づく髪の質感の言葉選び
更新日:9月12日
髪の質感に関する言葉選びは、商品のブランド戦略やターゲット市場に合わせて検討すべき要素であり、適切な表現を選ぶことで効果的な販促が実現できるでしょう。
しかし、皆さんは「つやつや」「つるつる」といったオノマトペの違いで、どのように効果が変わってくるのか正確に判断することは可能でしょうか?
本コラムでは、オノマトペを学習したAIによってその違いを定量的に可視化して確認していきたいと思います。
「つやつや」「さらさら」「つるつる」の比較
髪の質感に関する基本的なオノマトペを評価してみると、「つやつや」は上品で明るく、若々しい印象を伝えることが分かります。また、「さらさら」は繊細で抵抗力のない指通りの良さが表現されていることが分かります。「つるつる」は「つやつや」と「さらさら」の丁度間の印象を伝える表現となっていました。
基本的なオノマトペは、皆さんのイメージしている印象となっているのではないでしょうか?それでは、もう少し別の表現も見てみましょう。
「つやつや」「つるつる」「ちゅるちゅるん」の比較
次は、「ちゅるちゅるん」という表現も加えて評価してみました。「ちゅるちゅるん」は「つやつや」には無いみずみずしさとやわらかさが伝わる印象です。みずみずしさだけでなく、若々しさ、楽しさ、明るさの印象も兼ねそろえているので、若者向けの商品の販促にピッタリかもしれませんね。
一方で、「つやつや」は上品さや洗練された印象、さらに明るさ楽しさの印象がトップでありながら、若々しさも伝わる表現ということが分かります。とても優秀なオノマトペですね。「つるつる」は「つやつや」と同様に上品、洗練、明るい、楽しい、若々しい印象が伝わりますが、全てのスコアが「つやつや」よりも低くなっています。特に艶感に関する印象である上品さ・洗練さ・明るさは「つやつや」の方が伝わりやすい結果となりました。
「つやつや」「ちゅるちゅるん」「つやつやちゅるん」の比較
今度は、「つやつや」と「ちゅるちゅるん」の一部を取って「つやつやちゅるん」という表現を作ってみました。これはどのような印象になるのでしょうか?
「つやつやちゅるん」は、「つやつや」と「ちゅるちゅるん」よりも明るく、陽気で、若々しい印象が突出しています。また、「つやつや」の良さである上品さと、「ちゅるちゅるん」の良さであるみずみずしさも、2つの表現ほど高くはありませんがそれぞれの印象を伝えています。つまり、「つやつやちゅるん」は若々しく陽気で明るい、そんな若者向けの印象でありながらも、艶感という上品さや、髪のみずみずしさも伝えられる表現ということになりました。
「つやつや」、「さらさら」、「ちゅるちゅるん」など、髪の質感に関するオノマトペは、印象を伝える際に重要な役割を果たしていますが、これらの表現は、それぞれ異なる特性や魅力を伝達するので、ターゲットとする商品やコンセプトに合わせて使い分けることが重要です。また、「つやつやちゅるん」のように複数のオノマトペを組み合わせることで、新たな印象を創出することも可能となりますが、そのオノマトペから伝達する印象を正確に把握するのは難しいのが現状です。そこで、感性AIのAIツールで印象を定量評価してみるのはいかがでしょうか?