視覚から得られる情報の中には、形、明るさ、色、奥行きなどといった基本的な特徴量があるが、それ以外の知覚情報について解説します。

（１）反射特性
光沢感などの光学的な質感を生み出す要因。

（２）ヒストグラム統計量
光沢などの表面反射特性の知覚は、輝度ヒストグラムという輝度がどのくらいの頻度で分布するかという統計量で示される。

（３）半透明感
物体表面の光の反射を測定する際、光の入射に対してどの方向にどれだけの強さで光が反射するか、という情報である双方向反射率分布関数（BRDF）が用いられるが、半透明感を計測する際は、入射光が物体に入り込んで少し離れたところから出てくるという特性を考慮した双方向散乱反射率分布関数（BSSRDF）が用いられる。

（４）液体の粘性
粘性の判断は、形態情報や運動情報などから行われる。液体の広がり具合に関する形態情報を捉えたり、または運動速度が速い場合は粘性が低く、運動速度が遅い場合は粘性が高いといった捉え方を行う。